【フランス留学体験談】失敗談② 銀行編

フランス留学体験談

フランス留学が具体的になってくると、楽しみでワクワクした気持ちがする反面、不安も時によぎることがあるかもしれません 。

それは留学を真剣に考えているなら当然の気持ちですが、不安はできるだけ和らげたいものです。

今回は、前回「失敗談①」に続き、私の留学中の銀行での失敗談を書きたいと思います。

私の経験談が少しでもあなたの不安を和らげるためになれば嬉しいです。

不要な定期預金の契約をさせられてしまった

これはディジョンに住んで半年くらいたった時に、現地の銀行員とコミュニケーションに失敗し、定期預金の契約をしてしまった話です。

ディジョンでの学生生活に慣れ始めていたある日、寮に私宛で銀行から電話がありました。

それはディジョンの生活が始まる時に開いた銀行口座の担当行員からでした。

電話の内容は、先日口座に振り込まれたお金のことで話したいから銀行に来てほしいことのとでした。多分もっと詳細も話したと思うのですが、私が理解できたのはこのくらいでした。

そして後日、約束した日時に銀行へ行き担当者のいる個室へ入ると、若い女性の行員が私の口座の内容について話し始めました。

緊張であまり内容を理解できなかったのですが、振り込みがあったから口座プランを変更しろと、言っているようでした。

この時の私の口座は残り後半の留学資金を日本からまとめて送金を受けた直後で、いつもより多めの預金額となっていました。それを受け担当の銀行員は定期預金の契約を進めたようでした。

私はこれから学費や生活費に使う予定なのでこのままで良いと伝えたのですが、うまく伝わらず断れませんでした。

そして私もうまく会話ができない苦痛から逃れたいのと、フランス語がよく理解できない恥ずかしさから、結局言われるがまま契約書にサインをしてしまいました。

寮に戻ってからは、またフランス語で失敗した悲しさから落ち込み、友達にも相談できずにいましたが、連休中にパリにいる日本人の友人に書類をみせて相談した時に定期預金に契約したことが理解できました。

幸いにも長期のものではなく、すぐに解約しても大きなペナルティはないことが友人のお陰でわかり、改めて解約を願い出て無事に定期預金は解約できました。

少しづつ留学生活に慣れ始めて、本場のフランス語生活に自信がつき始めたの出来事だったので、とても落ち込んだのを覚えています。

担当行員

フランスの銀行は窓口での手続きは、基本必ずアポイントを取ってからとなります。

口座を開設するときもそうで、まずは電話、ネットか窓口で「口座を開設するための予約」を取ります。

そしてその日時に行き、口座開設の手続きをします。その際に担当するのがあなたの担当行員となる人です。

フランスの銀行は口座を持つ顧客に対し一人の担当がつき、口座の管理や手続きなどを行います。

日本とは違うを接客

日本で銀行員といえば、親切、丁寧な腰が低い接客をイメージするかもしれません。

しかしフランスでは、日本人が求めるような腰の低い接客はしません。はっきりした物言いと堂々とした態度で応対されます。

フランスで、初めてその接客をうける日本人は不親切で横柄に思うかもしれませんが、それは、フランス人にとって当たり前で、不親切にしている訳ではありません。

フランスでは、お客さ様と行員は平等であり、金融のプロである行員は素人のお客様にアドバイスをする立場というのが考えにあるからです。

銀行に限らず日本ではお客と店員との間に上下関係があり、お客様は定員や行員より偉く、敬われるべきだという風潮があるように思います。

なので全く媚びないフランス人行員の態度に驚くかもしれません。

しかし、このフランス人の接客に対する考え方を理解して、こちらも客としてきちんと挨拶をし、堂々とマナーある態度でコミュニケーションをすれば、とても優しく丁寧に対応してくれるはずです。

モジモジした事

フランス人は個人主義の傾向があると言われますが、確かにそう感じる場面は多くあります。

例えば、今回の銀行での体験談での行員の接客もそうですし、日常でも会話の中で「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」という内容のやり取りが多くあり、自分の主張もよくするが人の考えも興味深く聞いてくれます。

個人を尊重し、「自分は自分、他人は他人」。

自己主張をはっきりとし、自分の意見と他人の意見の違いをしっかり理解し合おうとします。自分の考えや意見を伝えあうことを大切にしている印象です。

そんなフランス人に対し、銀行では自信なさげでモジモジとした態度でいた私は、カタコトのフランス語以上にそのモジモジした態度で彼女をイラつかせてしまったのです。

誰かについて来てもらう

銀行の手続きに必要な書類は、専門用語や難しいフランス語が並んでいる場合が多いでしょう。

口座開設自体は必要な書類を揃えて、必要な書類にサインをするくらいですが、書類の内容の説明や契約についての話は語学力によっては難しいと感じると思います。

語学に不安があり自信がないときは、フランス語を助けてくれそうな誰かに付き添ってもらうと良いと思います。また一人で行くより、誰かについて来てもらうだけで安心できそうですよね。

日本人スタッフがいる銀行支店で口座開設

パリには日本人スタッフが対応してくれる銀行もあります。

LCL(旧クレディ・リヨネ)オイラミッド支店
LCLAgence Pyramides 20, av de l’Opera 75001 Paris

フランス到着直後で言葉も生活にも不安がある中での口座開設に、日本語で対応してくれるのはありがたいですね。

「Oui 」「Non」をハッキリ

日本人スタッフもいない、また誰かについて来てもらうのも難しい場合は、口座を開く、何かを契約する、などの自分の目的以外は、「Non」。目的の事柄には「Oui」とはっきりと言いましょう。

そしてわからないことは「Je ne comprends pas」としっかり伝えましょう。

曖昧な返事だけはしないことをお勧めします。

私が失敗した1番の理由は、理解できなかった事柄に曖昧な返事をしたことでした。

言っていることはよくわからないけど、自分には必要ないのわかったのなら、はっきり「Non」をいうべきでした。

みなさんはしっかり「Oui 」、「Non」そして「Je ne comprends pas」を堂々と伝えてください。

・フランスの銀行で不要な定期預金をしてしまった体験談


・フランスの銀行の特徴
 ①担当行員がいる
 ②日本とは違う接客


・私が銀行で失敗した原因
 語学力の自信のなさからモジモジし、返事を曖昧にした。


・フランスの銀行手続きで失敗しないおすすめの対策
①日本人スタッフがいる銀行支店で口座開設する。
②手続きの際は、誰かに付き添ってもらう
③「Oui」「Non」そして「Je ne comprends pas」をしっかり伝え、曖昧な返事はしない。

これが私のフランス留学中の銀行で体験した失敗談です。

失敗したときは、気持ちの整理でいっぱいいっぱいにでしたが、後から考えるとたくさんの問題点と改善策が見えました。

この私の失敗談があたなの留学生活に役立つことを願っています。

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