せっかくのフランス旅行、パリだけではなく他の街にも行ってみたい。
そんな思いつきに是非おすすめしたい街が、パリから、TGVで約1時間45分で行けるディジョンです。
今回は私の留学先で、約9ヶ月間滞在したディジョンの街と美味しいものについてもご紹介します。 住んで大好きになったディジョンの見どころと、お土産にピッタリなものをご紹介します。
ディジョンの街と名産品
ブルゴーニュ地方の首都
ディジョンはブルゴーニュ＝フランシュ＝コンテ地域圏の中心都市です。 中世末期にブルゴーニュ公国の首都として栄え、今も尚、その歴史の面影を残す美しい街並みと文化遺産が見学できます。また、ワインと美食の街としても知られ、ブルゴーニュワインの生産地の玄関口でもあるため、ディジョンから出発するワインセラー巡りのツアーやワインのテイスティング教室が数多く存在します。
街を巡るなら、フクロウの順路がおすすめ
ディジョンで魅力ある文化遺産の数々を見学するとき、何をどんな順番で巡ればよいか迷ってしまうでしょう。そんな時におすすめなのが「フクロウの順路」にたどる見学方法です。ディジョンのシンボルのフクロウが旧市街の魅力的な場所を案内してくれます。観光案内所やキオスクで手に入る観光マップにも載っている「フクロウの順路」は２２ヶ所の旧市街のスポットをたどるコースで、道路に埋め込まれたフクロウのイラストと番号が書かれたプレートに従って見学すると、旧市街の歴史的で美しい文化遺産をたどることができます。「フクロウの順路」のガイドブックは観光案内所で日本語版も手に入るので、是非参考にしてみてください。
名産品ディジョンマスタード
美食の街、ディジョンの有名な名産品のひとつ、ディジョンマスタードはディジョン産の白ワインやワインビネガーを使って作られた風味豊かなマスタードです。 一般のマスタードとの大きな違いは、マスタードシートの外皮を除いてすりつぶしてつくられているため、まろやかで辛味が少ない上品な味わいでが特徴です。 そのまま肉料理やソーセージなどに添えたり、ドレッシングやサンドイッチに使ったりと幅広く使え、手軽に料理がおしゃれで奥深い味わいすることができます。
ディジョンのスイーツ、パンデピス
ディジョンの名産品で私が最も好きになったのが、パンデピスでした。パンデピスはフランス語で「香辛料が入ったパン」という意味。バターは使わずたっぷりの蜂蜜でしっとりとした食感に仕上げたスパイスが香るケーキです。パンデピスは日本ではあまり知られていませんが、フランスでは古から親しまれているスパイスケーキで、アルザスでも有名です。ディジョンのパンデピスはライ麦粉を使うアルザスのとは違い、小麦粉で作られているためスパイスの香りが柔らかく感じます。またスパイスにアニスを使っているのも特徴です。 スパイスを使った洋菓子はリキュールやバターをたくさん使い重めのイメージがありましたが、パンデピスはとても優しい味で食べやすく、風味豊かな何回も食べたくなるケーキです。パリに住む知人にお土産に買っていった時も、とても喜ばれたのを覚えています。ディジョンのパンデピスはそのくらい美味しく他にない味わいです。
美食とワインの国際博物館
美食、ワイン、文化と教養が得られる施設
2022年5月に、美食とワインの街ディジョに新たな国際的な施設が開館しました。その名も「Cité Internationale de la Gastronomie et du Vin」美食とワインの国際博物館と訳される、フランスの美食とワインをテーマに学校、店舗、レストランや映画館などが入っている複合型施設です。旧病院跡地で約6.5ヘクタールの広大な広さに建てられ、作りは村を模しています。それぞれのエリアが分かれ連なっています。展示エリアではフランスの製菓、美食文化、調理技術、ブルゴーニュワイン畑についての４セクションを巡ることができます。そして三つ星レストランのシェフが監修するブラッスリーとグルメレストランで食事を楽しむこともでき、マルシェでは野菜、チーズ、魚や精肉だけでなく食器までも取り揃えています。そして、この施設の一番のメインコーナーは「カーヴ・ド・ラ・シテ」です。世界中のワインを納め、世界最大級の3000種類以上のセレクションを誇るワインセラーから、常時250種類のグラスワインを食事と共に楽しむことができます。
まとめ
・ディジョンの街
・「フクロウの順路」で巡ろう
・ディジョンマスタード
・是非食べてほしい「パンデピス」
・新たな施設「ワインの美食の国際博物館」
今回はディジョンについて、以上のことを紹介しました。
いかがでしたか？
ディジョンは本当に魅力街でもっともっとお伝えしたいことはありますが、あとはみなさんが実際にディジョンで見つけてもらえたら嬉しいです。
計画中のフランス留学はもちろん、フランス旅行がますます楽しみになればと思っています。
